6歳以上のアトピー性皮膚炎
治療の選択肢 ミチーガ

アトピー性皮膚炎のかゆみに対する治療法であったミチーガの皮下注射が、2024年6月より6歳以上の小児にも適応が拡大されました。
アトピー性皮膚炎の症状の中でも「かゆみ」にアプローチする治療薬で、これまでの治療では効果が得られなかったお子様も「かゆみ」から解放されることが期待できます。

ミチーガとは

ミチーガ<sup>Ⓡ</sup>とはミチーガは、「IL-31」というかゆみの原因となる物質の働きを抑えることで、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑制します。炎症や発疹は重症ではないものの、かゆみが強いというお子様に向いている治療薬です。
「IL-31」はかゆみだけでなく、炎症やバリア機能の低下にも関与していると考えられており、ミチーガの投与により、かゆみ以外の症状も抑制することが期待できます。

ミチーガの治療について

治療方法

4週間に1回、皮下注射にて投与を行います。
年齢により投与量が異なり、6歳以上13歳未満の場合は1回30㎎、13歳以上の場合は1回60㎎の投与となります。

対象

  • 6歳以上
  • ステロイド外用剤や抗ヒスタミン剤等による治療法でかゆみが改善されない方

治療費

小児は6歳以上が適応ですが、こども医療費などの医療助成の対象となります。
保険適用のお薬ですので3割負担となりますが、新しい治療薬のため高額になります。
年齢によってお薬を投与する量が変わるため、人によって費用も変わってきますが、3割負担で6歳以上13歳未満の場合は1本20,134円、13歳以上の場合は1本34,928円の自己負担となります。(2024年4月現在のミチーガの薬価をもとに計算しています)

治療費シミュレーター

治療における注意点

ミチーガの副作用としては、一時的にアトピー性皮膚炎の悪化やじんましん、湿疹などの皮膚症状の悪化が見られる場合があります。かゆみが治まっていても、普段とは異なる皮疹が現れたり、悪化が見られたりする場合は医師にご相談ください。
また、ヘルペス感染や蜂巣炎、膿痂疹などの皮膚感染症、上気道炎などの全身の感染症が見られる場合もあります。発熱やせき、のどの痛みなどの風邪症状を感じた場合も医師にご相談ください。

ミチーガによる治療の流れ

①ミチーガによる治療が可能か判断

ミチーガ<sup>Ⓡ</sup>による治療が可能か判断治療歴やかゆみの程度、重症度を確認します。
問診、診察を行い、ミチーガの投与が可能かを判断します。

②投与量の決定

年齢をもとに投与量を医師により決定いたします。

③治療開始

治療開始6歳以上13歳未満の場合は30㎎を4週間に1回、13歳以上の場合は60㎎を4週間に1回皮下注射により投与します。

ミチーガは、アトピー性皮膚炎によるかゆみが強いお子様にとって、新たな治療の選択肢となります。ミチーガの投与治療についてご興味をお持ちの方は、当院までご相談ください。

               
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