臍ヘルニア(でべそ)とは
臍ヘルニアは「さいへるにあ」と読みます。
臍ヘルニアとは、赤ちゃんのおへそが前に盛り上がっている状態を指し、いわゆる「でべそ」のことを言います。
おへそのあたりから腸が押し出されることにより、ぽっこりとした膨らみができます。
たいていは生後1〜2か月頃に発見されることが多いです。
赤ちゃんの泣き声やいきむ動作によって、おへその膨らみがさらに目立つことがあります。
臍ヘルニアの原因
赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいる時はへその緒で繋がっています。
出生後にへその緒が切られ、へその緒の通り道が自然にふさがっていきます。
臍ヘルニアは胎児期にへその緒が通っていた部分の筋肉が未発達によりへその緒の通り道がふさぎ切らず、腸の一部が体の外にぽこっと出てしまうことで起こります。
特に生まれて間もない赤ちゃんは、腹筋が弱くおへその部分の筋肉が完全に閉じるまでに時間がかかり、腸が体の外に押し出されやすい傾向にあります。
臍ヘルニアの症状
おへそがぽこっと体の外に膨らむような形になる状態が見られるのが特徴です。
指で押すとグジュグジュした感じで一時的に元に戻ります。
しかし、泣いたり怒ったりすることでお腹に力がかかると、おへそが飛び出してきます。
治療方法
お子さんの成長とともに腹筋も発達してくるため、自然と閉じることが多いです。
1歳までに約8割のお子さんが目立たなくなると言われていますが、おへその周りの皮膚が伸びてしまい本来のおへその形と異なる形になってしまうこともあります。
そのため、当院では、綿球とテープを使って飛び出ている腸を体の内側に押し込む「圧迫療法」を行っています。
圧迫療法はできるだけ早い段階で治療を開始するほど治癒率が高いと言われています。
一方で、生後6か月を過ぎると治療を行っても効果が低くなる傾向にあります。
そのため、生後1-2か月で小児科へのご相談がおすすめです。
また、1歳半を過ぎても臍ヘルニアの症状が残っている場合は専門の医療機関で手術が必要になることもあります。
ホームケア
綿球を固定するテープは肌に影響の少ないテープを使って治療していきますが、長期間貼ったままにしていると、皮膚が炎症を起こしてしまうこともあります。交換や外来通院についても、ご相談しながら治療をすすめて参りましょう。
お困りの方は当院にご相談ください。
臍ヘルニアかなと思ったら
たいていは1ヵ月健診や3・4か月健診などの乳幼児健診時に指摘されることが多いですが、赤ちゃんのおへその部分がぼこっと膨らんでいることに気づいたらすぐに小児科を受診することをおすすめします。