陽ざしの暖かさを少しずつ感じ、春の訪れを感じる今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
この3月で保育園、幼稚園を卒業し、4月から新1年生という方々も多いのではないでしょうか。子供の成長が嬉しい半面、ちょっと寂しさも感じる時ですよね。
新生活、不安もあるかと思いますが、ぜひお子さんと一緒に楽しんでください。
年度末になりますが、定期ワクチンの接種は終わっていますか?新生活を迎える準備のひとつとして、接種忘れがないか今一度母子手帳を開いて確認してみてください。
年長さんの大事な定期接種で麻しん風しん混合2期ワクチンがあります。令和6年度の対象者は2018.4/2~2019.4/1生まれの保育園、幼稚園の年長組です。時期を過ぎてしまうと、公費では接種できず、自費での接種となります。まだ接種が済んでいない方は急いで接種しましょう。
一緒に抗体価が下がってきている以下の予防接種もおすすめします。
おたふくワクチン
おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はムンプスウィルスに感染して発熱、耳の下の腫れや痛みなどの症状が出ます。主な感染経路は接触、空気から感染します。感染力は強く、インフルエンザの5倍とも言われています。
しかし、感染する前にワクチンを接種しておくことにより、ほとんどの場合で発症を防ぐことができます。
1歳から接種できるワクチンです。1回目の数年後に2回目を受ける事がしっかり免疫をつけるために必要です。年長組の麻しん、風しんワクチン接種時期に一緒の接種をおすすめします。
※市川市在住の方は市より1回助成が受けられます。(専用の問診票が必要です)
三種混合ワクチン・不活化ポリオワクチン
現在4種混合ワクチンの中に百日咳、ポリオは含まれており、定期接種で4回目接種まで行われています。
百日咳は、ワクチンを接種していても4歳頃になると免疫が低下するため、5歳頃から罹ってしまうお子さまが増加することが問題視されています。長引く咳で検査をしたところ、百日咳に罹っているということも…。百日咳感染から守るためには百日咳含有ワクチンの予防接種が有効な手段です。また、予防接種を受けることは、重症化しやすいワクチン未接種の赤ちゃんを守ることにもつながります。
ポリオも同様に接種から時間が経つと、抗体価が徐々に低下し、再びポリオ発症のリスクにさらされます。ポリオは有効な治療法がない病気です。5回目接種により、抗体価をより高く維持することができます。
以上のことより、小児科学会から小学校入学前に追加接種が推奨されています。任意接種とはなりますが、お子さんを感染症から守るため、ぜひこの機会に接種をご検討いただければと思います。
予防接種に関する質問などありましたら、いつでも気軽に相談して下さいね。
追記…現在、全国的に麻しん風しん混合ワクチン、おたふくワクチンが不足しています。予約が取れない等ありましたら、一度クリニックの方へお問い合わせ下さい。
担当 Y.K