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感染性胃腸炎の二次感染予防について <スタッフブログ>

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新しい年を迎え、早数週間。まだまだ寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?当クリニックへは胃腸炎症状の患者さんが多く受診されています。
感染性胃腸炎は一年中起こりますが、冬はウィルスによるものが多く、原因のウィルスは、ロタウィルス、ノロウィルス、アデノウィルスなどがあります。
ウィルス性胃腸炎は嘔吐、下痢、発熱が主な症状です。
発熱や嘔吐は1~2日で治まり、下痢が治るまでに1週間~10日程度が多いですが、その間に繰り返される嘔吐や下痢で脱水を起こす事があります。対処療法薬を使用しながら、こまめな水分補給で脱水を防ぎ、治るのを待つしかありません。
それと同時に、お世話をする保護者の方や、一緒に生活されているご家族がお子さんの胃腸炎をもらわないように予防することも大切です。
二次感染予防について
ノロウィルスやロタウィルスは感染力、また環境にも強く、乾いた場所では約10日生きています。石鹸や消毒用アルコールにも強い為、塩素系漂白剤(ハイターやブリーチなど)や哺乳瓶用の消毒液などで消毒しなければ死滅しません。便や嘔吐物には大量のウィルスが含まれています。可能であれば自宅でも以下の処理方法を行ってください。

・便や嘔吐物処理時はできるだけ使い捨て手袋とマスクを着用する。
・便や嘔吐物を使い捨ての布やペーパーなどで覆い、外側から内側へ静かに拭き取ります。汚物を拭き取ったペーパー等はポリ袋に回収し、袋の口をしっかり縛ります。再度、汚染場にペーパータオル等を敷き、その上から50倍から※100倍に希釈した塩素系漂白剤を十分に浸るように注ぎ、汚染場を広げないように外側から内側へ、拭き取り面をたたみながら静かに拭き取ります。使用したペーパー等はビニール袋に入れ、密閉し破棄してください。嘔吐物から半径2m範囲内をもれなく消毒してください。
(※500mlペットボトルの水に塩素系漂白剤をペットボトルキャップ1杯が100倍にあたります。)
・ウィルスは乾燥すると空気中に漂い、これが口に入って感染する事があるので、乾燥させない事が重要です。嘔吐物、おむつはできるだけ早く処理するようにします。
・嘔吐物や便が服などに付着した場合は、しっかりと水洗いをした後に100倍に希釈した塩素系漂白剤に5~10分程浸して下さい。色落ちが気になるようなら、85℃以上の熱湯に2分以上浸しても良いでしょう。そのあと、他のものと一緒に洗濯しなければ、普通の洗濯で大丈夫です。
・洗うのが難しい、布団やカーペットを汚染した場合は、拭き取った後に、スチームアイロンの蒸気を使用し、十分に加熱消毒してください。

以上の方法が理想ですが、お子さんが吐いてしまった時にこのようにはなかなか難しいですよね。できるだけすばやく嘔吐物を処理し、処理後は石鹸と流水でしっかり手洗いをしましょう。ウィルスが停滞しないように換気も忘れずに行いましょう。

コロナもなかなか収束しませんが、ウィルスからの身を守る為に外出後や食事前、トイレの後など、手洗い、うがいを心掛けましょう。

胃腸炎時の水分の摂り方や食事のすすめ方などはクリニックの方でリーフレットを用意してあります。

(担当:看護師木村)

桜こどもクリニック本八幡
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休診日 … 土曜日午後、日曜・祝日
最終受付時間は15分前までです。

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