こんにちは、新しい生活になって1年以上が過ぎてしまいました。
保護者様の中には在宅勤務が増えた方も多いと思います。そこで「国立がんセンター」より世界禁煙デー(5月31日)に合わせて発表になったデータを共有させていただきたいと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛や在宅勤務の影響で、喫煙者の家族がいる人の3割以上が、タバコを吸う同居人からの受動喫煙が増えたと感じていると報告がありました。
喫煙者本人にとって外出自粛や在宅勤務の影響で、喫煙本数や喫煙量が変化したかの質問では...
「増えている」 18%
「減っている」 11%
「変わらない」 69.6%
「(ほぼ)やめることが出来た」 1.0%
増えている原因として
「職場は禁煙だが自宅では制約がないため」 33.9%と回答されています。
この報告により、家庭での受動喫煙が増えていると考えられます。
少し前の調査ですが、令和2年千葉市にて市内20校小学校4年生に対し、タバコの煙を吸って体内に入ったニコチンの代謝物質であるコチニンの尿中濃度の結果報告も、お伝えしたいと思います。
希望された757人中、影響を受けているとされた児童は77人
このうち、93.5%に当たる72人の同居家族に喫煙者がいると回答しています。
お子さまのいる家庭では、ベランダや換気扇の下を利用して受動喫煙を防ごうとされていると思いますが、喫煙後の呼気からは45分程度、吸い込んだ物質が排出されています。また髪の毛や洋服、壁紙やカーテンなどに付着した有害物質が再遊離することにより、喫煙者本人も含め受動喫煙になっています。
受動喫煙を防ぐためには禁煙をおすすめします。タバコがやめられないのは、意志が弱いせいではなく「ニコチン依存症」という病気です。
お子さまやご家族、ご自身のために禁煙しようとお考えの方は、ご相談いただければと思います。
当院でも、禁煙外来開設に向けて準備中です。
(担当:宇野澤)