2021年も早いもので3月になりました。
気候も段々と暖かくなり、春が感じられます。
さて、最近、クリニックでは入園前の断乳について相談を受けることが増えてきました。
今回は断乳についてお話したいと思います。
適切な時期としては、離乳食が進み、1日3回の食事で栄養を摂取できるようになってくる離乳食後期から完了期くらい。早くても10ヶ月頃から1歳くらいが目安と言われています。
続いて断乳の方法ですが、赤ちゃんがおっぱいを欲しがらない場合はそのまま断乳してOK です。
おっぱいを欲しがる場合は、少しずつ授乳の回数を減らしていきましょう。
赤ちゃんが欲しがると、なかなかスムーズにはいかないですが、一緒に遊んだり、お散歩に行くなど気をそらして乗り切っていきます。
母乳は栄養補給だけでなく、精神面でも信頼感が深まる大きな役割を担っています。
母乳回数が減った分、赤ちゃんとたくさんスキンシップとってあげましょう。
離乳食だけでは栄養を補えない場合、フォローアップミルクを併用し、離乳食の量に合わせてミルクを減らしていきます。
離乳食で栄養が足りているかの判断が難しいときは、保育士さんや当院でご相談ください。
他にも心配なことがあれば、なんでも相談してくださいね。
また、赤ちゃんがフォローアップミルクを飲んでくれないこともあるので、断乳する前に試しておきましょう。
通園しながら母乳育児を続けたい方もいると思います。
そんな方には、搾乳し母乳を冷凍する方法をお勧めします。
保育園と相談になりますが、冷凍した母乳を保育園に渡し、飲ませてもらいます。
この場合、ママのおっぱいのケアをしっかりする必要があります。
仕事中、おっぱいが張っている状態が長く続くと乳腺炎になってしまうリスクがあります。休憩中など、搾乳して乳腺炎を予防していきましょう。
通園するからといって必ず断乳をしなければいけないわけではありません。
色々な選択肢があるので、ママの仕事環境や赤ちゃんの状態に合わせた選択をしていけるといいですね。
(担当 森下)