9月に入り、暑い日々からようやく秋の気温になってきましたね。
過ごしやすい気温になりましたが、気温差で体調を崩しやすい時期でもありますので、皆さんお身体に気を付けてください。
また、秋から冬にかけては乾燥の季節でもあります。クリニックで肌のケアの相談を受けることが増えてきたように感じます。
そこで今回は、赤ちゃんのスキンケアについて紹介したいと思います。
洗い方
泡タイプのものが楽に洗えます。
顔:額・頬・鼻の頭につけて指の腹でくるくるとお顔全体を撫でるように洗います。
耳の裏も汚れがたまりやすいので忘れずに。
顔にお湯をかけるのは抵抗があると思いますが、弱めのシャワーでさっと流し、ガーゼですぐにふき取ってあげましょう。
体:首回り、ひじやひざの裏、わきなどのくびれになっているところは汗をかきやすいので、その分汚れがたまりやすいです。くびれに沿うように手を添えて、皮膚を伸ばしながら洗います。洗い残しも肌が荒れる原因となります。石鹸で洗う時と同様、くびれに沿うように手を添えてしっかりと洗い流しましょう。
保湿剤塗り方
入浴後と朝起きて1日2回塗ると、保湿効果は高いです。日中も気になれば塗ってあげましょう。
入浴後、水気を取ったらおむつを履く前に全身さっと塗ってしまうと楽で保湿効果も高いです。
嫌がって塗るのが大変な場合は夜寝た後に塗る手もあります。パパやママの負担が少ないやり方でやっていきましょう。
夏はローションタイプ、冬はクリームタイプの保湿剤が塗りやすくておすすめです。
お薬塗る量・タイミング
お薬だからと少しだけ塗っていては本来の効果は得られません。
大人の人差し指の指先から第一関節まで(2㎝程度)出した量で大人の手2枚分と言われています。「伸ばす」というより、肌に「のせる」イメージでしっかりと塗っていきます。
入浴後、保湿剤を塗る前に薬を塗りましょう。
お薬の種類や肌の状態によって、塗る範囲や期間が変わりますので、当院の医師や看護師にご相談ください。
プロアクティブ療法について
肌の表面はきれいに見えても、下の層に炎症が起きている場合があります。
薬をピタッとやめてしまうと、下の層まで治っておらずまたすぐに肌荒れしてしまうことがあるのです。そこで、近年推奨されているのが、薬を塗る頻度を1日おき、2日おき、と少しずつ減らし、最終的に保湿のみで維持していく方法です。悪くなった時に治療として塗る(アクティブ療法)よりもぷプロアクティブ療法をやっている方が再発が少ないと言われています。
肌の状態や乾燥しやすさ、荒れやすさなどで適度な使用方法は赤ちゃんによって違います。どのように使っていくのがよいか一緒に考えていきましょう。お気軽にご相談ください。 (担当 森下)